【実体験】ママ友にWSを頼まれても受けない方がいい理由

販売テクニック

ママ友に頼まれたワークショップの結末

はい。ボンボンチェリーハイジです。今日は、知り合いに「ワークショップをして欲しい」と頼まれた場合、どうするかについて、お話ししたいと思います。


多くのハンドメイドなさる方は、身近な方から「作り方を教えて欲しい」だとか、例えば「幼稚園のバッグを作って欲しい」だとか、「お子さんのお洋服を作って欲しい」とか、頼まれること多いと思うんですよね。結構、皆さん、困っている方多いので、私の経験を交えてお話ししたいと思います。

遊びで始めたことがだんだんと広がって…


私の下の子が幼稚園に通っていたときに、すごいレジンブームで、お家でもレジン液を個人で買って、それを紫外線で硬化させるっていう機械が簡単に手に入るようになったので、随分、私も使いました。
私ね、最初はね、実は余り知識が無くって、レジン作家さんの作るものが好きで、本を買ったりとかして、独学で始めたんですね。


私が、レジンの物を作り始めたとき実は、私の周りでは、お家で硬化させるライトなんかを、UVランプとかを持っている人がいなかったんですよね。私は職業柄すぐ試しに買ったので、自分の娘と一緒に作ったりとか、娘のお友達が遊びに来ているときに、ちょっと可愛いキーホルダーのような物とか、子供用のアクセサリーなんかも作ったりしました。


そうしたところ他のお友達も、「やりたい、作りたいってウチの子が言っているんです、教えてもらえませんか」というように少しずつ話が拡がっていったんですね。
レジン以外では、幼稚園のバザーに向けて、園児のお母さんたちにぬいぐるみや雑貨の作り方なんかを、園から頼まれてレクチャーしたことが何回かあったんですね。


それとは違って、お友達関係の中で、「〇〇ちゃんが教わって、家の子も教わりたいって言ってるの」って言われちゃうと、断れなくてですね。
1人に教えたことが発端となって、「A子ちゃんが教わったんだったらB子もやりたい」、「家のC子もやりたい」っていう風に、どんどん話が拡がっていって、結局、最終的には沢山の子供たちや、お母さんたちを招いてとか、もしくは、すごく広いお家の方がスペースを貸してくれて、大人だけで10人近くを一度に教えるとかって、やったことがありました。

ワークショップで感じた2つの後悔


それでですね、私、2つの意味で後悔しています。1つは単純に材料費ですよね。最初そのレジン液って、今でも安いものでは無いんですよね。100円ショップでは、まだ出回りだしたくらいの時で。


私もすぐに100円ショップのものを買って試したんですけれど、当時はあまりクオリティが良くなかったので、100円ショップの物は使わなかったんです、ほとんど。皆さん、100円ショップでそれを買って、材料費がかからないように、と配慮してくれる人は多かったんですけれど、100円ショップの物は当時のクオリティではお奨めしないっていうことで、私がまとめて購入していました。

お値段も100円ショップに比べると15倍くらいするような、当時はすごく高かったんですね。今は大量のお得セットのような物も売られているかもしれないんですけれど。後悔したことの1つは、その材料費ですよね。材料費がすごくかかっちゃったこと。


細かく私は一人一人の分を計算しなかったのと、もともと私はテスト模型のパーツですとか、ビーズだの何だのっていうのが、家に売るほどあったので、それを提供したんですよね。最初、1人2人のうちは良かったんです。


それでもね、ご本人たちは知らずに、高価なパーツばかりを選んでとか、出来上がったものも実際、原材料が7~800円はかかっているものを2~3個作るっていうこともあったんですけれど。それは私がちゃんとやらなかったっていうことが、お金のことを決めておかなかったことが原因。「これも勉強だろう」と思って。最初は1人・2人・3人くらいのときはね、私もの呑気も構えていたんですね。

金銭的な負担が大きくなっていった


段々話が大きくなっちゃって、クラス単位で教えるみたいになってしまったんですね、最終的に。
そして、その時はさすがに結構な金額がかかることになってしまって。でも「きちんとね、ハイジさんにお支払いしましょう」っていうお母さんがいたお蔭で、ある程度はもらえたんですけれどね。

それでもハンドメイドを普段なさらない方は、資材の金額を分からないので、例えば、小さい白熊ちゃん、私がピアスに使っている物なんですけれどね、これね、知らない人が見たら、「プラスチックのただの白熊で10円、20円、高くても100円くらいでしょ」と思うんですよ。実際にはこれ、日本には無いもので知人に頼んで仲介してもらって、ドイツのものをアメリカ経由で買っているんですよ。


もちろん、少しでも送料とかを安くするために纏めて買っているけど、本当は、この白熊ちゃん1個でかなりの金額になるんですよね。まぁ、私がどれくらい1回に買うかにもよるんですけれど、1個で1,000円前後くらいかかっちゃっているんじゃないかなっていうパーツだったりするんですよ。


これは私がお金のことをきちんとしておかなかったことがイケないんです。「実はこれすごく高いんです」って言いだせなくって。熊の1個や2個じゃないんですよ。自分自身も箱に入れたりとか、ケースに入れたりっていう管理はしていたんですけれど、これが1個いくらっていうことを細かく覚えてなかったんですよね。


家に沢山人が来る、その人達に教えなくちゃいけない、材料揃えておくなんてやっててね。この白熊ちゃん1個がいくらなんて、パーツの計算をしていなかったんですね。みんなが作り始めたときに、「あ、この人すごい高いパーツ使ってる」とか、逆に「あの人に比べてこの人は、すごい安いのばっかりになっちゃって、不公平感が」って心の中で一人で焦ったりしてました。


結局、「ハイジさんにちゃんとお支払いしましょう」と言ってくれたとしても、皆さん、手土産にケーキ持ってきてくださったりとか、晩御飯の足しになんて、お惣菜なんかを作って持ってきてくださったりすると、こちらもガッチリ決めていなかったから取れないんですよ。


それで、「あの、じゃあ、500円で」っていうと、どう考えたって、持ち出し大赤字だったんですよね。それが1回ならまだしも、何回にもなっちゃって、本当に後悔しました。

安全面での不安


そして、実はもう一つ後悔したことがあるんです。これは、ちょっとデリケートな問題なんですけれど、小さいお子さんがいる方は知っておいた方が良いと思うので、お話ししますね。


当時そのレジンの液が出回ったときに、私が尊敬するあるクリエイターさんの本を参考にしたんですね。その本にはね、きちんと書かれていたんです。
アレルギーを持っている人は、配慮しなければならなかったり、「自分が取り扱うときも換気に気を付けて」とか細かく書かれていたのに、私自身もそれを読んでいたにも関わらず、当時はその怖さを実感できていなかったんですね。


そうやって、レクチャーしたり、子供と一緒にやっているうちに、私自身が気付いたんですよね。私ね、レジンのアレルギーがあるようです。実はきちんと検査していないんですが、レジンをみんなに教え終わった後に、必ず、最初鼻の下が痛くなったんですよね、ビリビリするんです。


その後、この頭皮の中を二針くらい縫う手術したんですけれど、縫って2~3日後かな。レジンをいつもどおり使って作っていたら、傷がビリビリ、ビリビリ本当に涙がボロボロ出てきちゃうくらい痛みだしたんですよね。これで、本当に私は気化したレジン液に何か影響受けているっていう風に感じました。


それ以来、硬化しているもの、完全に固まったものものはなんともないんですよ。触っても何ともないし、傍に置いておいても何ともないんですけれど、作るときに揮発するレジンがおそらく私にとっては、あまり良くないんですよね。


私はもともとアトピーだし、喘息もあるし、実は私の子供たちも喘息だったり、長男なんかも、ものすごくひどいアトピーで産まれてきたりしているので、以降、家の中でもほとんど使わないか、使うときは真冬だろうが真夏だろうが私しかいないときに窓を全開にして、私自身も眼鏡してマスクして手袋して、尚且つ、マスクしながら息止めてってみたいな、それも短時間にという風に気を付けていました。


なので、その経験から実は、まあ色々、金銭的な問題もあったりなんかして、それをきっかけに、よそのお子さんにアレルギーが出てもいけないということで、皆さんに事情を話して、それ以降、「家の子もまだ教わってない」、教わりたい」というご家庭もあったんですけれど、私自身もアレルギーだし、よそのお子さんに何かあってからでは遅いので、私はもうレジンは教えませんっていう風にして、お断りしました。

ママ友案件ワークショップはオススメしない


金銭的な意味と、アレルギーのことを、きちんと把握できていなかったということで、身近にいる子供たち、大人も含めて、ちょっと危険に晒してしまったっていうことが後悔しています。
そのあとはね、これはお仕事なさってる方に言うのは本当に難しい問題なので、私の身近なクリエイターさんにしかお話しはしていないんですけれど、趣味でなさるような方でレジンを始めたいっていう方には、この危険性について話しています。


なので、今回レジンの話中心になってしまいましたけれど、ワークショップを、もしも貴女が頼まれたときにね、私は基本的には、もう受けないことを今はお奨めしています。何故かっていうと、やはりクリエイターさんの負担が大きいんですよね。


すごく時間も余裕があって、何か目的があって、例えばこれからワークショップを色んなところで、例えば「カルチャーセンターのようなところと契約して教えていきたい」「ワークショップを定期的に開催したい、そのための練習がしたい」という方だったら、どんどん受けてもいいと思うんですよ。


でもそれ以外の方は、材料費のこともあれば、材料を用意しておくとか、スペースを確保するとか、貴女が教えるために時間を割くとか大変なことが多いです。あとはプラ板のような、火を使ったり、オーブンで熱が出るようなものだったりとか、今だったらキャンドルとかもね、一部高熱を伴って、絶対に安全を確保できない場合は、本当に慎重に受けるべきだと思っています。


貴女が身近な人に、「教えて欲しい」と頼まれて、1対1で始めちゃったことはどんどん広まるんですよ。なのでね、教えるときには、私のようなことが待っているかもしれないと、ちょっと頭の片隅に入れておいてください。そして、必ず目的をもって受けて下さいね。


自分の勉強のためだったり、ワークショップの練習のためだったりでないと私のようにね、金銭的なこととか、安全面の問題があったりして、悩むようなことがあるので、お伝えしますね。

東急東横線学芸大学駅徒歩2分ボンボンチェリーハイジの店にも、ぜひ、いらしてください。
お待ちしております。

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