クリエイターが作ったものは「作品」か「商品」か
はい、ボンボンチェリーハイジです。今日はですね、前にも一度お話しししてます「私がお客様にお渡しするクリエイターさんからお預かりしている商品を作品と言わない理由」についてお話ししますね。
このチャンネルはハンドメイド販売なされる方にとって知っていたら有益であると思われる情報を発信しています。私自身もハンドメイド作家であり、東京都目黒区にありますボンボンチェリーハイジの店のオーナーでもあります。そしてハンドメイドで起業を目指す方のコンサルのお仕事もしています。このチャンネルはセレクトショップ販売の現場から、クリエイターさんの必ず役に立つ情報を発信しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
あのね、私が、セレクトショップをやっていて、自分のね、日本一邪魔になるアクセサリーの他に、国内外で活躍するクリエイターさんの商品を沢山お預かりしています。
でね、あの~、まあ、私がね、直接ね、お教えする人とか、私が何かレクチャーする機会があると、必ずね、クリエイターさんが作って販売する物に関しては「作品」ではなく「商品」とね、呼ぶことをね、おススメしているというか、そうですね、そのようにね、お伝えしています。
ただね、それをね、どう受け止めるかは、クリエイターさんご自身の問題なので、そこから先はね、私が関与するところではないんですが、何故ね、私が、商品と呼んでね、作品と呼ばないのかって言うことをね、もう一度ね、本気でハンドメイド販売をなさりたい方、にね、お話ししたいと思います。
これをね、知れば、貴女がね、販売者としてのクオリティがね、引きあがると考えるからです。説明しますね。
1円でもお金をいただくなら、それは「商品」
あのね、ここはとっても難しい議論が、たぶんね、古今東西、洋の東西を問わず、今昔を問わずっていうのかな、この議論ずっとあると思うんですよね。
あのね、Twitter上でもね、あの、私がえーとね、お話し伺ってね、とってもためになったなっていうデザビレの村長さんのね、ツイートなんか見ていても、この辺にやはりね、人によってとらえ方が、まちまちなんだなっていうのを、すごくね、感じるんですよね。
何かっていうとね、クリエイターはね、まずアーチストなのかっていう問題があるんですよね。アートをお金にね、換算してはいけないっていう風に考える人たちが少なくなっていう現実もあるんですよね。
でね、私ね、これに関してはね、あのハイジとしてはね、これね、とってもね、難しいけれども、1円でもお金をお客様からいただくのであればね、もう作品ではなくて商品だという風に捉えています。まあね、お客様が決めると言ってもいいかもしれませんね。
例えばね、アンディ・ウォーホルのキャンベルのキャンベルスープをね、ありますよね。コラージュしてある。あれね、当時、絵が発表されたときに、ものすごく賛否両論あって、あの、「こんなのね、全然ね、アートとして価値がない」って、言ったね、ニューヨークのね、そういう評論家の方たちもいましたし、「これはね、アンディ・ウォーホルがキャンベルスープをアート作品したんだ」って高く評価した人も世界にいたんですよね。
でね、あの~、本当にね、一つの物が、クリエイターが作り出したものがね、アートであるとかね、無いとかっていうのは、本当に受け止める人間の、受け止め方によって、全く変わってきちゃうんですよね。
時代によって、価値は変わる
例えばね、今ね、私たちがね、とてもね、良いとされている、良いとしている、ルノアールの絵とかね、いわゆる印象派の絵ってありますよね。
印象派の絵もね、最初ね、印象派の絵が、世にね、出回ったころは、「こんなもん、写実から全くかけ離れて、全く意味が分からない。ひどい」っていう風に酷評されたってことを、読んだことがあります。当時の新聞なんかでね、当時のマスメディアに酷評されたっていうのを読んだことあるんですよね。
本当にね、人が作りだすものって、それがアートであるとか、無いとかっていうのはね、時代によっても本当に大きく変わるんだなって思った例でした。
それでね、私自身は、商売人としてね、お客様にお渡しするもの全て、商品なんですよね。どんなものであっても、でね、これを何故クリエイターさんに話すかって言うと、私のね、お店でね、まあ、数々のクリエイターさんの商品、今までお預かりしてきました。
えーとね、すごい短い期間だった方もいらっしゃるし、ある程度長い期間お預かりして、今はお付き合いがないっていう方もいらっしゃるんですけれど、そしてね、うちでは、うちの店ではお預かりしませんでしたが、まあ、あのね、お蔭様でうちの店に置きたいって言っていらっしゃる方も沢山いらっしゃったんですよね。
その時に、とてもね共通していることがあったんです。
お客様が手にした時のことを第一に考える
あのね、ご自身の商品を「作品」という風にね、ちょっとあえて嫌な言い方しますね。「作品」とね、軽々しく口にする人は、お客様のことをあまり考えていないっていう印象が強かったです。何故そう思ったかって言うと、壊れやすいんですよね、商品が。
うちね、まあ、雑貨やカバンもありますがアクセサリーがメインです。アクセサリーってね、肌につけるもので、簡単に壊れたり、危険があったりしたら、いけないんですよね。
もちろんね、扱いによってはね、すごく乱暴に扱ったとか、何か強くぶつけたとかって、そういうことも、あるかもしれないけど、それはもう常識の範囲で、常識の範囲でね。
どうもね、クリエイターさんの中には、「壊れちゃいました。」「外れちゃいました」ってね、繰り返し店に持ち込まれるっていう物、あったんですよね。で、その方たち、ご自身の商品を、やはりね、作品って言いがちな方多かったんですよ。
確かにね、ご自身が、生み出した素敵な作品かもしれないんだけれど、これはお金を仲介して、お客様の手に渡ったときは、もう商品なんですよね。いや、渡る前、もう店に並んだ時点で商品である訳なんです。なので、お客様が手にしたときのことを、第一に考えるべきなんですよね。
強度やクオリティがお客様の納得いく内容であること
なのでね、ここね、アート作品であるとか、ないとかっていうのは、議論がとても難しいことなので、その辺は、また別の機会に、または別の方に譲りますが、店頭でハンドメイド品を預かる人間として言えるのは、お客様にね、お渡しする、お金とね、引き換えにお渡しするものは、作品ではなくね、商品という風に考えて欲しいと思います。
そして商品であるならば、必ずね、お客様が納得いく内容であってほしいと思います。うちの場合はね、強度とか、クオリティ全般ですよね。
そう、あのね、ちょっと難しいし、ちょっと嫌な言い方に聞こえちゃうかもしれないんですけれど、言葉をね、軽く考えないで、普段、何気なくね、使っている言葉もね、ちょっと立ち止まって、立ち止まって考えてみて欲しいと思います。
特にお客様からお金をいただいて、物をお渡しする立場の人は、「作品」なのか、「商品」なのか、そこにどんな意味が込められているのか、そして貴女はアーチストなのか、アーチストだったらね、どういう振る舞いが良いのか、また難しくなっちゃった。
きっとね、これね、議論いっぱいあると思います。そしてこれが沢山つく可能性もあります。覚悟して言います。
クリエイターさんもね、もちろん大事なんだけれども、やはりね、商品を買って下さるお客様の安全や満足っていうのをね、最優先したい、そのようにね、考えて商売しております。なので、委託をね、しているクリエイターさん、そのあたりね、ちょっと立ち止まって考えてみると、良いと思います。
まあね、このテーマすごくね、深くて、あの深いし、入口も出口もいっぱいあるんで、またね、違う機会にお話ししたいと思います。ご意見ある方、ぜひね、お手柔らかに、お寄せ下さいね。
東急東横線学芸大学駅徒歩2分、ボンボンチェリーハイジの店では、私の日本一邪魔になるアクセサリーの他に、国内外で活躍するクリエイターさんの素敵な商品をお預かりしています。是非ね、見にいらしてくださいね。お待ちしております。