他人の作品は参考になる?ディスプレイや作品づくりにどんな影響が?自分以外のハンドメイド作家の商品を見るとどうなるか

販売テクニック

他の作家の作品やディスプレイは見るべきか?

はい、ボンボンチェリーハイジです。今日は「ハンドメイド作家は他のハンドメイド作家の商品を見た方がいいかどうか」ということについてお話ししたいと思います。


このブログでは、ハンドメイド販売初心者さんに向けて、知っていたら有益だと思われる情報を発信しています。私自身、ハンドメイド販売初心者のときに、どうやって情報を取り入れて、それをどう活かしたらいいかについて考えた時期があったので、このブログを見ただけで、最低限ハンドメイド販売活動をスタートできるように構成しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。では今日のテーマに移りますね。


今日はですね、「ハンドメイド作家は他のハンドメイド作家さんが作るものを見た方がいいかどうか」についてお話しします。クリエイター同士の会話で、「やっぱりな」と思うところがあったのでお話ししますね。


販売初心者さんは、色々見てると思うんですよね。売り場であったりとか、他の人が作るものであったりとか。そういうのを参考にしていると思うんですけれど、私の知り合いのクリエイターさんは、わざと同業者の物を見ないという方が多かったです。実は私自身もそうしています。


私の場合は販売しているものがアクセサリーですよね。私がよくアクセサリーに使っているパーツがあって、カエルの王子様ピアスっていうんですけれど、パーツのカエルちゃんに冠をつけているんです。おそらく、このカエルに冠をつけたのが、私が一番最初なんですよね。

ただ、商標登録とってたりするわけじゃないんですよね。同じような物を作ろうと思ったら、誰でも作れるわけです。なので意識してか、しないでか、誰かとデザインが被ってしまうことがあるんでね、私自身はよくあるパーツを使ってるからこそ、他のクリエイターさんの商品は見ないようにしています。

イメージが引っ張られてしまうことも


これはイメージが引っ張られちゃうのが自分の中で怖いっていうのと、例えば、私がよく見ているクリエイターさんと被っちゃった場合、どっちが真似たとか真似ないとか、それが偶然であったとしても、そういう風にお互いが疑心暗鬼になっちゃうようなことがあったら嫌だなというのもあって、私自身はわざと見ないようにしています。


やはり、今日お話ししたクリエイターさんも、他の人のデザインのイメージに引っ張られちゃうんですって。その人はドールの人だったんですけれど、見ないって言ってましたね。

これは皆さん、色々考えがあるので、別に見ても見なくてもいいと思うんですけれど。見るんだったら、もちろん、無いとは思うんですけれど、明らかにパクっちゃっているような物を作るのはおすすめできません。店主としても、クリエイターとしても、人としても、おすすめできません。


なので、その辺は色んな方いらっしゃるので、ここで絶対にこうした方がいいとは言えませんけれど、私自身はこうやっています。これは商品の話でした。

ディスプレイの方法

次にディスプレイです。切実に悩んでいる方いらっしゃるんですよね、ディスプレイをどうしたらいいか。私自身、商品を預かる立場であったり、ハンドメイド作家として、例えばショッピングモール、デパートに商品を販売を委託したりもしているわけですよね。

でね、その時に気を付けていることがあるんです。例えば、委託先が全部ディスプレイをしてくれるっていうときには、お任せしています。コンセプトや統一感を作る必要があると思うので。


今まで私がお願いしたデパートなんかだと、アクセサリーは私だけで、その他の方はお洋服であるとか、カバンであるとか、置物であるとかを出品していて。そのテーマが「クローゼット」っていうのかな。女の人の家にあるクローゼットというテーマで、部屋入ってきて置くのもが飾られている、クローゼットにしまわれている、とテーマがあったので、ディスプレイは現場にお任せです。


私は商品をお預けするだけで、口出したりとか、什器を持ち込んだりとかはしませんでした。必要があって求められれば、持ち込みますけれど、基本的には、もう、お預けするだけ。


実は私、東京都目黒区で渋谷からすぐのところに住んでいるんですね。お店もそうなんですけれど。原宿、渋谷、表参道は見る機会が多いので、よく見ているんですけれど、そこで感じるところがあるんですよね。委託商品ばかりを扱っている商業施設が、どうしてなのっていうほど、似たりよったりになっちゃっているんですよ。


広く売れるものが、似たり寄ったりになっているというのは、ひょっとしたら世の常なんですよね。私のような個性の強いものっていうのは、似たり寄ったりじゃないからこそ、固定ファンがいるというかね。もちろん、ショッピングモールですとか、駅の中のアクセサリーがいっぱい扱われているようなところに置かれたときにはね、私なんか端っこに置かれちゃうわけですよ。

同じような物が溢れている


季節が春なら春物がどんどん出てきて、売り場が一新するときなんですよね。それが毎年、同じ感じの物ばかりになってしまったりする。実はね、売り場の人間って、そんなにプロじゃないんですよ。こういっては、ちょっと語弊があるかもしれないけれど。

イベント・委託販売・ポップアップという企画で、例えば、私が伊勢丹さんとか、マルイさんから声がかかって、「ポップアップしてください」ってお願いされたとしますよね。もちろん、現場担当の人とコンセプトをある程度すり合わせて、「じゃあ、こうしましょう」とか、「デパートではここまで用意しましょう」とか、「こういうのちょっと止めて下さい」とかって、そういう話になるんです。

だけど基本はこちらのアイディアがメインになるわけですよね。こちらの商品で、こちらの世界観を気に入って呼んでくださっている場合はね。デザイナーがきっちりついて、売り場を作っているっていうことはあまりなくて、デパートなんかは基本、箱貸しっていうか、スペースを貸してるだけで、デパートの人がやってくれる訳じゃないって思った方がいいです。

貴女が色んなイベンターを通じて、商品を委託しているときも、イベンターがデザインの勉強をしてきた人たちかっていうと、まず、ほとんどそうじゃないっていう風に考えた方がいいです。センスが良くて、経験がある方が、すごく売り場づくりに積極的でっていう、いい条件が重なったとき以外は、今まであったものを踏襲するっていうのが、一番楽なんですよね。なので、結局みんな同じになっちゃうんです。無難な今までと同じようなラインになってしまうんです。

どのレベルに到達したいか


初心者さんはとりあえず、今までは「自分はみんなと同じレベルさえもいっていなかった」っていう人が、「みんなと同じようにデパートに置かれるレベルに、ショッピングモールに置かれるレベルになった。最低限、みなさん、これくらいやっているから私もこれくらいは!」という気持ちになるのは分かります。

私なんかも、中学生のときに、初めてお友達と原宿に行く時とか、原宿行く前にわざわざ自由が丘マルイでデカい襟のフリフリのものと、カーディガンとスカートを母親にねだって買ってもらってから、それを来て原宿にいくとかね。

同じような年頃の中学生は、みんな同じ格好しているんですね。それで「やっとこのレベルになったか」って、堂々と原宿歩ける。「なんとか原宿歩いてもいいかな」って。それでも、そそくさと、友達とサーっと行って、サーっと帰ってくるみたいなね。

だからね、心理的には分かります。「やっとこのレベルに来たんだ」っていうね。だけど、貴女、ただ原宿を歩いているわけではないんですよ。貴女は自分の商品をお客様に商品を届ける立場になったんですよ。そこでね、みんなと同じブラウスの物を着てていいのかってことなんですよ。そこで、何を参考にするかっていうことなんですよ。


どうしても、売り場にいって、今あるものを参考にするから同じような感じになっちゃう。だから、そこから一歩抜け出すようなものを目にしてほしいわけです。そこで貴女ご自身のアイディアで組み立てられるんだったら、それはそれでいいですよ。

ハイジ流アイディアの見つけ方

私自身はアイディアをどこから持ってきているかというと、国内の普段自分が目にするようなところは、本当に参考程度にしています。ラフォーレであろうが、代官山であろうが、どんなお店であろうが参考程度にしか見ないようにしています。むしろ見ない、さーっと見る程度、とにかくイメージに引っ張られたくないので。


何のために私は見ているかっていうと、世の中で大体どういうものが主流かなっていうのを見ているだけで、「こうしよう」って思って見ている訳ではないんですね。だから絶対そこに引っ張られちゃいけないわけです。むしろ、「そことは少し違いを」っていう風に考えています。


もちろん、現場の人っていうのは冒険を好まないので、最低限の今風のラインっていうのは抑えておかなければならないんです。そこでね、ちょっと違うものを提案していくっていうのが、クリエイターさんのプロのお仕事になっていくわけなんですね。


私の場合は、例えば、海外のミュージックビデオとかを見てみたりとかね、面白い演出や色使いだったりが参考になるんですよね。ディスプレイなんかも、壁紙を特集した雑誌を参考にしたりしています。「映画のワンシーンで使われた効果的な壁紙が、このワンシーンで使われていますよ。」っていうのを紹介しているんですよ。

海外のお店であったりとか、海外のパッケージデザインのものを中目黒のTSUTAYAさんとか、二子玉川の蔦屋さんで探して買っています。こういう本がね、世の中に沢山出ています。1冊、1冊はそんなに安くはないんですけれど、高いものだと4千円から8千円のものもありますが、写真が沢山載っています。


いくらネットが普及したって言っても、公開されていない情報も、やはり、あるんです。特にビジュアル、目で見るものはね。だから時には、こういう物に投資することも大切だと思います。

私が初めてデザフェス出るときも、自分のブースを一つのお店のようにしたいと思ったので、こういう物を見て歩いて、当時は私には「高い」と思われる4千円くらいの海外のお店のディスプレイを店構えの本を買って、その一部を参考にして、自分のブースをお店のようにしています。


とっても好評いただいて、デザフェスのプロのカメラマンの方にも他のクリエイターさんにも「初めてだけど頑張ったね」言ってもらって、良かったなっていう経験があります。今あるものを見て、それに引っ張られちゃうのも分かるんだけど、貴女の商品はみんなと同じになって並べられちゃったらね、きっと目立たないんです。


目立たないと、やはり売上げに繋がらないので、ぜひねちょっとね、みんなと違う情報を仕入れる、みんなと違う物の見方をするっていうのも練習するといいなかっと思います。

東急東横線学芸大学駅徒歩2分、ボンボンチェリーハイジの店にも、ぜひ、遊びにいらしてくださいね。お待ちしております。

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